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北京の鉄道についてのクチコミ情報

北京の駅・高速鉄道・市外への鉄道


お勧め!「2010北京交通旅遊地図」
北京の最新交通地図。2010年1月1日発行。地質出版社。20.2 x 11 x 0.4 cm 。地下鉄・バス路線図を網羅しているほか、レストランやショップも記載されている。
2008年の京津高速鉄道開通以降。中国の鉄道は高速化が進んでいる。
 2011年には北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道も開通し飛行機を使わなくても、
たった5時間前後で移動が可能になった。
 さらに北京南駅での自動券売機の導入などにより一部では非常にスタイリッシュになりつつある。
 ただ、高速鉄道以外の鉄道の利用となるとまだ旧態依然としており、
 全体的に非常に古めかしく、チケットの手配も煩雑で
非常に混雑した列に並ばなくてはいけない。
 ただ古き良き伝統の旅情気分を味わうには高速鉄道よりこちらがお勧めだ。
 寝台列車を利用した長距離列車の旅などは、日本では味わえなくなったがここ中国では健在である。


京滬高速鉄道
北京―上海間を結ぶ専用線を持つ2011年6月に開業した高速鉄道。路線延長1328kmで一度に開通した距離が世界最長とされている。設計速度は時速350kmであるものの、現在安全性を考慮し営業速度は時速300キロに制限されており、北京南駅間―上海虹橋駅間を最速4時間48分で結ぶ。全部で28の駅がある(両端駅も含む)。
途中の天津西駅は本線上にはなく、天津南駅から分岐した連絡線上にあり北京からの列車は停車しない。また、京滬高速鉄道には最高時速300kmタイプの車両で運用される列車番号の頭にGの文字がついている列車と、最高時速250kmタイプで運用される頭にDの文字がついている列車が混在しており、一部山東省の青島や河南省の鄭州へ向かう列車も運行される。

京滬高速鉄道




京津城際鉄路
「京津城際鉄路」は北京-天津区間を全長120キロメートルを最高時速350キロで30分未満で結んでいる。2008年8月1日開通。
 この鉄道のお陰で同区間を単純往復しても1時間かからず、北京と天津が一つの都市圏のように身近な存在になった。  現在は5分~30分間隔で1日60往復が運行しており、その運行密度は路線バスのような感覚と中国では表現されている。
 京津城際鉄路には北京南駅、亦庄駅、永楽駅、武清駅、天津駅と5つの駅が設けられているが、当面は亦庄駅、永楽駅には停車せず、武清駅も6本の列車のみが停車しており列車番号は全て頭にCがつく。
また一部列車は在来線に乗り入れ天津濱海新区の塘沽駅まで延長運転される。


北京南駅からの運賃(人民元)(2011年6月調査)
 
特等
一等
二等
亦庄
永楽
武清
41
天津
69
58
唐沽
84
70




北京の駅



チケットの買い方
駅の窓口や自動販売機でチケットを購入する際は、購入の当日から6日後までのチケットを購入できる。代理販売所などでは購入の当日から11日後までの購入が可能。
 購入の際には列車番号、目的駅、座席の種類、枚数を伝える。北京鉄道局管轄外の駅出発のチケットであっても、全国にネットワークにつながっているので原則どこの駅の出発分でも11日後までのチケットを購入できる。基本的に中国語しか通じない。なお2011年からの実名制切符開始により、下記の高速鉄道の購入には身分証明書、つまり外国人はパスポートの提示が必要になった。従って北京南駅に設置された自動券売機は利用できず原則窓口に並ぶことになる。また2011年7月からインターネットでも予約が可能になった(中国鉄路カスタマーセンターwww.12306.cn)が、決済に中国国内のクレジットカードが必要なことから中国国外からの予約は難しい。

■列車番号の意味

列車番号の意味

列車番号の頭につく英字によって列車のタイプが分かるので、時刻表を見て判断することが出来る。なお列車タイプによって同一区間でも運賃が異なる。  

C・・・京津城際鉄路の高速列車。「北京南―天津」の運行で国内最高の時速350Kmで運行される列車を指す。

G・・・高速鉄道の列車。「北京―上海虹橋」の京滬高速鉄道では最高時速300Kmタイプの車両で運行される列車を指す。

D・・・動車組と呼ばれる新幹線タイプの車両を使って運用される列車。速度が速く中国国内の主要幹線の列車はこのタイプに置き換わりつつある。なお「北京―上海虹橋」の京滬高速鉄道では最高時速250Kmタイプの車両で運行される列車を指す。

Z・・・直達列車で、途中の停車駅がほとんどないタイプ。Dタイプ列車の増加で減りつつある。

T・・・直通特快列車で、停車駅数が少なく、通常最も早く目的地に行くことができる。

N・・・管内管轄の列車としてNで始まるものもある。たいてい、一人用または二人用の個室がある列車もある。

K・・・直通快速列車。停車駅数が若干増えるが、T列車などと所要時間はあまり変わらない。

無・・・数字だけのもののうち、1、2、5から始まるものは「普通快車」と呼ばれ、6、8で始まる「普通慢車」より速く走る。

座席の種類

●軟座[ruan3zuo4](一等座席車・主に2+2の4列シート)
●硬座[ying4zuo4](二等座席車・主に3+2の5列シート)
※Dではじまる新幹線こと動車は、すべて軟座(一等席)扱いで、さらに1等、2等の区別がある。
またGで始まる高鉄には1等・2等のほかに特等席も存在する。

●軟臥[ruan3wo4](一等寝台車・主に2段寝台)
●硬臥[ying4wo4](二等寝台車・主に3段寝台)
●無座[wu1zuo4](文字通り座席がない切符で基本的には立ち席であるが、車両が指定される。運がよければ列車乗車後に大量の空席がある場合もあり、座れることもある。)


駅でのチケット購入

北京駅のチケット売り場は30の窓口がある。1、2番はチケットのキャンセル専用窓口。各窓口には軍人専用などただし書きがしてあるが、どこに並んでも4日後までの切符を買う事ができる。

●市内のチケット売り場

市内各所に「火車票」と書かれた看板を見かける。そこではオンラインの発券機があり駅と同じようにチケットを買うことができる。ただし売り場によって売り切れのところとそうでないところがあったり、チケットの予約ができたりできなかったりと、サービス内容が異なるので、特に連休前でチケットが取りにくい時期は事前に発売日時や販売方法など確認しておいてから買いに出かけるのがよい。

(04年10月記)



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