◆市内のバス・BRT
北京市を走るバスは400路線近くにもなり、市内全域を網の目のように走る。エアコンつきの新しい車両が増え、2008年のオリンピックを機に天然ガス使用車両の利用も始まっているが、一方で年季の入ったものや2両連結のものもまだまだ健在。地下鉄を利用できる範囲は限られているため通勤・通学の際の交通手段としての地位は高い。ラッシュ時の混雑は並ではなく避けた方がよいが、土日や昼間であれば使い慣れると便利。
◆バス関連の電話番号等
◆観光用バス・長距離バス
天津など他都市を結ぶ長距離バスは、市内10数箇所にあるバスターミナル「長途汽車站〔Chang2
Tu2 Qi4 Che1 Zhan4〕」から発車する。ハルピンや内蒙古、山東省の都市など各地へ走っている。永定門、趙公口や東直門にバスターミナルがあり、切符もここで買う。
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◆地下鉄・市内の鉄道
地下鉄は中国語では「地鉄」だが、13号線は地下ではないこともあって「城鉄(シティレール)」または「軽軌」と呼ばれている。北京の地下鉄は1974年に開業した中国国内で初めての地下鉄。故に一番古い1号線(東西線)や2号線(環状線)は、施設がずいぶんと古く感じるかもしれない。2008年のオリンピックを機に新しい路線が次々に整備され現在市内中心部を走るこの2路線と、4・5・8・10・13号線と郊外の八通線の合計8本がある。さらに2010年には郊外に5本の路線が一気に開通し世界の大都市に負けない非常に壮大なネットワークが生まれつつある。
◆S2線(北京―八達嶺長城・延慶方面の鉄道)
◆北京の駅・高速鉄道・市外への鉄道
2008年の京津高速鉄道開通以降、中国の鉄道は高速化が進んでいて2011年には北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道も開通した。さらに一部自動券売機の導入などによりではスタイリッシュになりつつある。 ただ、高速鉄道以外の鉄道の利用となるとまだ旧態依然としており、全体的に非常に古めかしく、チケットの手配も煩雑で非常に混雑した列に並ばなくてはいけない。ただ古き良き伝統の旅情気分を味わうには高速鉄道よりこちらがお勧めだ。寝台列車を利用した長距離列車の旅などは、日本では味わえなくなったがここ中国では健在である。
北京市政交通カード(以下交通カード)は、2003年12月より導入が開始されたチャージ式のICカード。カードリーダにかざせば、財布や鞄の中に入っていても読み取り可能である。現在地下鉄全線と市内ほぼ全域の路線バス、96%のタクシー、一部の駐車場やガソリンスタンド、映画館、公共施設、ファーストフード店など多岐に渡っており、生活・観光に欠かせない一枚となっている。
交通カード利用方法
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