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北京に新しい空の顔
 北京空港第3ターミナルがオープン

 2008年2月29日、北京の空の玄関口である北京首都国際空港に、新しい旅客ターミナルビル「第3ターミナル(T3)」がオープンした。
 この第3ターミナルの総建築面積は96.2万平米で、単体の空港ターミナルビルとしては世界最大の規模を誇る。年間旅客数は4300万人で、第1ターミナル、第2ターミナルと合わせると2015年には7600万人の利用が見込まれている。
 今回の新ターミナルのオープンにより、空の玄関口としては、北京オリンピックの際の受け入れ態勢は万全整ったといえるだろう。

空港全景

チェックインロビー正面


《航空会社》
 今回、第1段階として2月29日から第3ターミナルで営業を開始したのは、山東航空、四川航空、カンタスエアー、カタールエアウェイズ、ブリティッシュエアウェイズ、エルアルイスラエルの6社。
 第2段階として3月26日からは以下の航空会社が第3ターミナルに移転する。中国国際航空(CA)をはじめ、上海虹橋空港行きの“京滬快線”、日系航空会社など、日本人客の利用も多い主要航空会社は軒並み第3ターミナルへ移動するので、チケット購入の際にあらかじめ良く確認しておきたい。

 3月26日以降第3ターミナルで営業する航空会社一覧
エルアルイスラエル
航空(LY)
ドラゴン
航空(KA)
全日本航空(NH) シンガポール
航空(SQ)
シベリア
航空(S7)
フィンランド
航空(AY)
トルコ航空(TK) LOTポーランド
航空(LO)
マカオ
航空(NX)
オーストリア
航空(OS)
タイ航空(TG) 中国国際
航空(CA)
カンタス
航空(QF)
エミレーツ
航空(EK)
スカンジナビア
航空(SK)  
上海航空(FM)
ブリティッシュ
航空(BA)
ユナイテッド
航空(UA)
カタール
航空(QR)
京滬快線
日本
航空(JL)
アシアナ
航空(OZ)
エア・カナダ(AC) 山東航空(SC)
キャセイパシフィック
(CX)
エジプト
航空(MS)
ルフトハンザ
航空(LH)
四川航空(3U)

 特に注意したいのは“京滬快線”。中国国際航空、中国東方航空、上海航空、中国南方航空、海南航空が運航する上海虹橋空港行きは全て第3ターミナルのKカウンターにある“京滬快線”専用カウンターでのチェックインとなるが、中国東方航空、中国南方航空、海南航空が運航するほかの便はここではチェックインできない。
 したがって、3月26日以降に第1ターミナルに残るのは中国南方航空と厦門航空の国内便のみで、上記以外の航空会社は第2ターミナルになる。

 万一ターミナルを間違えた場合は、第3ターミナル1階の5番出口付近から発車する無料の連絡シャトルバスで第1、第2ターミナルへ行くことができる。このシャトルバスは約7分間隔で運行しており、第2ターミナルまでの所要時間は約10分となっている。



チェックインカウンターが増加
《チェックイン》
 第3ターミナルではチェックインカウンターの数が大幅に増えたので、待ち時間も比較的短時間で済むと思われるが、チェックインの締め切りは国内線が出発の45分前、国際線が出発の60分前となっているので、早めの到着を心がけたい。
  逆に空港に早く着きすぎた場合、半日前からチェックインと荷物の預け入れを受け付けている。
 税関の申告がある人は、まずチェックインの前にロビー正面の税関カウンターで申告手続きを済ませる必要がある。手続き終了後、荷物の預け入れを行う。

《設備》
 第3ターミナルでは、旅行客が快適に過ごせる工夫が随所に施されている。まず、チェックインカウンターの数の多さは先に触れたとおり。トイレの数、銀行やATMの数も多く、それぞれ待ち時間にイライラすることも少ないだろう。
 次にショップとレストランの豊富さ。建築面積の約5%に当たる52670平米が商業区で、第2ターミナルの2倍以上の広さだ。これは香港やシンガポールの空港並みの規模だという。
 その商業区の3分の1は飲食店で、ファーストフードから本格中華、中国茶館、バーなど世界中の食べ物が用意されている。また、一般的に空港内のレストランは市内より割高なものだが、第3ターミナルでは市内と同一価格が実現されており、気軽に食事を楽しむことができる。
 さらに全館での無線ネット接続、マッサージ、美容院、沐浴、仮眠室のほか、映画館まであるというから驚きだ。
 とにかく、これまでは無駄な時間を過ごしたくないということで出発時間ギリギリに空港に到着するよう計算していた人も多いと思うが、ここではむしろ少し早めに到着して旅の“前味”を楽しんでみるのもいいかもしれない。

飲食店が豊富で値段も良心的

銀行なども充実している

 他に第2ターミナルにはなかったものとして、ターミナル内連絡シャトルがある。第3ターミナルはC座,D座,E座の3つの建物から成っており、国際線に乗る場合は必ずこのシャトルに乗ることになる。シャトルは160人乗りの列車で、チェックインカウンターがあるC座から、国際線の各登場口があるE座までの2080メートルを自動運転で3分間隔で往復している。



6月に開業の机場快速軌道は東直門まで16分

《交通》

最後に交通についてだが、市内から第3ターミナルまで車で来る場合、従来どおり機場高速を通って“機場南線出口(6号出口)”から機場南線に入ると間もなく第3ターミナルに到着する。高速料金は従来と変わらず10元。

タクシーで乗り付ける場合は、進入方向から手前側(2~8番出入り口)が国際線、奥(10~12番出入り口)が国内線のチェックインカウンターの位置なので、知っておくと広いターミナル内を無駄に歩かなくて済むだろう。

自家用車を駐車する場合は、第3ターミナル前の円形の建物が駐車場となっている。これはGTCという交通専用のターミナルで、中には7000台の車が収容できる駐車場と、2008年6月に開通予定の東直門からの高速列車の駅がある。まさに「空の玄関口の玄関」として、空港利用客はここから連絡通路を通って第3ターミナル内へ移動することになる。


写真手前が国際線、奥が国内線に近い
GTCは連絡通路でターミナルとつながっている

空港と市内を結ぶ空港バスは西単、北京駅、公主墳、方庄、中関村、望京の6路線がある。値段は一律16元。市内から出発したバスはまず第3ターミナルに停車後、第1、第2ターミナルに停車するので、第1、第2ターミナルへ行く場合は従来より30分ほど余計に時間がかかることになったので注意が必要。

空港から市内へ向かうタクシーは、1階の1番出口付近と9番出口付近の2箇所にタクシー乗り場がある。今はまだタクシーの数は少ないが、3月26日以降は十分確保するとのことだ。


写真手前が国際線、奥が国内線に近い
GTCは連絡通路でターミナルとつながっている


市内行きバスのほか、天津行きも

タクシー乗り場


足元には誘導マークが

国内線の搭乗ロビーが見えるようになっている

2階国際線到着ロビー 国内線も同じ階にある

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