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北京のアウトライン

北京市は言わずと知れた中華人民共和国の首都で、中国の政治・文化の中心。産業も発達しており中国有数の豊かな都市でもある。同時に北京は西安、洛陽、南京と並ぶ中国の四大古都のうちの一つで世界的な歴史遺産が数多く残っている。気候については、上海などは気候が東京や大阪に似ており異国情緒をあまり感じないが、北京の冬の寒さは東京などの比較にならず、さらに非常に乾燥したりなど気候の厳しさを感じさせる。

地理・気候

北京市は東経116度、北緯は40度で、秋田・岩手県とほぼ同じ緯度。東南部を除いて河北省に囲まれ、東南は天津市に接する。面積は16,808平方kmで岩手県よりやや大きく、日本の都道府県でいえば北海道に次ぐ大きさとなる。

西部は太行山脈、北部は燕山山脈に接し、東部も山地で、山地が全市の約62%を占める。海抜は1,000~1,500m程度。最高峰は東霊山で海抜2,303m。万里の長城はこの北部の山地の中に横たわる。市街地はこれらの山地に囲まれた盆地の中にある。海抜は20~60m。南東には天津市を隔てて渤海湾がある。河川は永定河、潮白河等で、多くはこれら山地に水源を発し渤海に流れ込む。

気候は典型的な温帯半湿潤大陸性季節風気候に属し、夏は暑く比較的雨が多くなり、冬は寒く非常に乾燥する。春秋は短い。年平均気温は約12度。最も寒い1月は最高-1度、最低-10度、平均-5度程度、最も暑い7月は最高30度、最低21度、平均25度程度。年間降雨量は約600mm。これは上海などに比べれば3分の1程度に過ぎないが華北地域の中では最多の地域のうちの一つ。降雨の75%は夏季に集中し、それ以外は比較的天気のいい日が多い。

3月から4月にかけて春一番とともにゴビ砂漠、タクラマカン砂漠などから、偏西風に乗って黄砂がやって来る。ひどい状態ではあたり一面が黄土色になり、眼にも微粒子の砂が入る。過ぎ去ったあとには窓の内側や車のボンネット、ガラスには砂が積もっている。この時期に外でデジタル機器やカメラを使用するとレンズズームが稼動しなくなるなど、故障の原因になるので注意。また4月5月になると街中が牡丹雪でも降っているように柳絮[liu3 Xu4](りゅうじょ)[白い綿毛のついた柳の種子]が舞い上がる。

<月別気温と降水量>
1月2月3月4月5月6月7月 8月 9月10月 11月 12月
最高気温(度)1.43.9 10.7 19.6 26.4 30.2 30.8 29.4 25.7 18.9 9.9 2.9
最低気温(度)-9.9-7.4-1.0 6.6 12.7 17.9 21.5 20.2 13.8 6.9 -0.6 -7.3
平均気温(度)-4.6 -2.2 4.5 13.1 19.8 24.0 25.8 24.4 19.4 12.4 4.1 -2.7
降水量(mm) 2.53.66.919.330.351.4129.393.234.316.88.11.9

市の花は月季(コウシンバラ)と菊。


人口・人々の生活

2003年末の戸籍上の人口は1,149万人。さらに市外部からの流入人口があり、常住人口は1,456万人。北京には56の民族が居住するが、ほとんどが漢族で96%を占める。次に多いのは回族。

2003年の年住民一人当たり平均年収は13,883元(約18,500円)。上海の同14,867元に比べれば小さいが全国平均は8,472元なのでそれを大きく上回っており、それが実質11.2%の勢いで伸びている。なお通常は夫婦共稼ぎなので家計としての収入はこの2倍程度ある。農民の一人当たり平均純収入は6,496元(前年比実質11.5%増)。一人当たりGDPは3,819ドル。全中国では1,200ドル程度なので、その3倍以上で、世界で比べればマレーシア並みの水準に達している。


言語

北京で庶民が話している言葉は「標準語」というよりは「北京語」というべきもの。標準語(普通語)は本来中国の東北地方の言葉とのことで、北京ではこもった感じの巻舌音が強く、他の地域で中国語を学んだ外国人にはやや聞き取りにくい。

英語は、若いビジネスマンには通じることが多く、一部の人は相当のレベルの英語を話す。また外国人の来訪が多い商店でも店員が英語を解する場合が少なくないが、一方で年配者にはまず通じないと思ってよい。ただ、2008年のオリンピックに向け英語学習熱が高まっており、英語通用率は着実に上がっている。日本語に関しては、日本人の多いホテルやレストラン等を除いてほぼ通じない。文盲率は極めて低いので筆談でたいていの用は済ますことができる。


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